第96回 突然の血尿はやばい?!膀胱癌の症状治療法

バナナ先生: こんにちは、皆さん!バナナ先生のハッピーラジオへようこそ。本日は「血

尿はやばい。膀胱がんの症状、治療予防法について」お話しします。突然の血尿に気づい

たら、それは重大なサインかもしれません。早期発見と適切な対策がとても重要ですの

で、ぜひ最後までお聞きください。

バナナ先生: まず、膀胱がんとは何でしょうか?膀胱がんは、尿を貯める膀胱の内側を覆

う尿路上皮、特に移行上皮から発生する悪性腫瘍です。日本では年間約2万人が新たに膀

胱がんと診断されており、男性に多く見られます。特に60歳以上の方や喫煙者はリスクが

高まります。遺伝的要因や職業的な曝露、生活習慣も発症に影響します。

膀胱がんは主に以下の3つのタイプに分けられます:

1. 表在性膀胱がん:膀胱の表面にとどまるがんで、早期発見が可能。手術や薬物療法

で治療しやすいです。

2. 浸潤性膀胱がん:がんが膀胱の筋肉層や周辺組織に広がっているタイプ。進行度が

高く、治療が難しい場合があります。

3. 上皮内がん:がんが膀胱粘膜の下に広がる段階で、まだ深部には浸潤していない状

態。早期治療で高い成功率が期待できます。

バナナ先生: 次に、膀胱がんの主な症状についてです。膀胱がんは他のがんに比べて早期

に症状が現れやすい特徴があります。

1. 血尿(けつにょう):最も一般的な症状で、膀胱がんの約80%の患者さんが経験し

ます。血尿には「肉眼的血尿」と「顕微鏡的血尿」の2種類があります。肉眼的血

尿は尿が赤く変色し、排尿時に血の塊が出ることも。顕微鏡的血尿は尿検査でしか

確認できません。どちらの場合も、自己判断せずに医師の診察を受けることが重要

です。

2. 頻尿(ひんにょう):尿意が頻繁に感じられる症状です。膀胱の容量が減少し、少

量の尿でも排尿を促します。他の膀胱疾患や心因性の要因でも起こり得ますので、

早めの受診が推奨されます。

3. 排尿時の痛み:排尿時に痛みや灼熱感を伴うことがあります。これはがんが膀胱の

筋層に浸潤している場合に見られます。

4. 残尿感(ざんにょうかん):排尿後も尿が残っている感じがします。膀胱壁の硬化

や腫瘍の存在が原因です。

さらに、膀胱がんが進行すると、腰痛や体重減少、倦怠感などの症状も現れることがあり

ます。

バナナ先生: では、膀胱がんの診断方法についてお話しします。診断にはいくつかの検査

が組み合わされます。1. 尿検査:血尿の有無や尿中にがん細胞が混じっているかを調べます。尿潜血検査や

尿細胞診が行われます。

2. 膀胱鏡検査:膀胱鏡を尿道から挿入し、直接膀胱内を観察します。異常な部分を確

認し、必要に応じて組織を採取します。

3. 画像検査:CTやMRI検査を行い、がんの広がりや転移の有無を確認します。

4. 超音波検査:非侵襲的に膀胱の形状や腫瘍の有無を確認します。

バナナ先生: 次に、膀胱がんの治療法についてです。治療はがんの進行度や患者さんの全

身状態に応じて選択されます。

1. 外科手術

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT:早期の表在性膀胱がんに対して行わ

れます。

膀胱全摘除術:がんが膀胱の筋層に浸潤している場合や複数の腫瘍が存在す

る場合に行われます。ロボット手術が一般的で、術後の回復が早いというメ

リットがあります。

2. 化学療法:抗がん剤を用いてがん細胞を抑制します。術前や術後に行われることが

多いです。

3. 放射線療法:放射線を用いてがん細胞を破壊します。補助療法や緩和療法として使

用されます。

4. 免疫療法:患者さん自身の免疫系を活性化してがん細胞を攻撃します。BCG療法が

代表的です。

バナナ先生: 膀胱がんの予防方法についても重要です。以下のポイントに注意しましょ

う。

1. 禁煙:喫煙は膀胱がんの主要なリスク因子です。禁煙することでリスクを大幅に低

減できます。

2. 職業上の注意:化学物質に曝露される職場では、防護具の着用や安全対策を徹底し

ましょう。

3. 健康的な生活習慣:バランスの取れた食事や適度な運動で免疫力を高めましょう。

特に果物や野菜を多く摂ることが重要です。

4. 定期的な検診:特にリスクの高い方は、定期的に尿検査や膀胱鏡検査を受けること

で早期発見が可能です。5. 慢性炎症の管理:膀胱炎などの慢性炎症を適切に管理することで、がんの発生リス

クを低減します。

バナナ先生: 膀胱がんは再発のリスクが高いため、術後のフォローアップが欠かせませ

ん。定期的な検査や生活習慣の改善、医師との連携を通じて再発防止に努めましょう。

バナナ先生: 最後に、著名な俳優・小倉智昭さんのケーススタディをご紹介します。小倉

さんは膀胱がんとの闘病生活を公表し、早期治療の重要性を強調されました。彼は男性機

能の維持を望みつつも、適切な治療を選択することで命を守ることの大切さを教えてくれ

ました。治療選択の際には、性機能に関する不安も医師に遠慮なく相談することが重要で

す。近年の医療技術の進歩により、治療後の生活の質を向上させる方法も増えています。

バナナ先生: まとめとして、膀胱がんは早期発見と適切な治療が予後を大きく左右しま

す。血尿や頻尿などの初期症状に気づいたら、迷わず泌尿器科を受診しましょう。また、

禁煙や健康的な生活習慣の維持、定期的な検診を通じて予防策を講じることが非常に重要

です。

皆さんの健康を守るために、今日の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご

相談がございましたら、ぜひ専門の医療機関にお問い合わせください。

それでは、今日はこの辺で。皆さんの健康と幸せをバナナ先生が応援しています!ハッ

ピーラジオ、またお会いしましょう!