バナナ先生: こんにちは、皆さん!バナナ先生のハッピーラジオへようこそ。本日は「血
尿はやばい。膀胱がんの症状、治療予防法について」お話しします。突然の血尿に気づい
たら、それは重大なサインかもしれません。早期発見と適切な対策がとても重要ですの
で、ぜひ最後までお聞きください。
バナナ先生: まず、膀胱がんとは何でしょうか?膀胱がんは、尿を貯める膀胱の内側を覆
う尿路上皮、特に移行上皮から発生する悪性腫瘍です。日本では年間約2万人が新たに膀
胱がんと診断されており、男性に多く見られます。特に60歳以上の方や喫煙者はリスクが
高まります。遺伝的要因や職業的な曝露、生活習慣も発症に影響します。
膀胱がんは主に以下の3つのタイプに分けられます:
1. 表在性膀胱がん:膀胱の表面にとどまるがんで、早期発見が可能。手術や薬物療法
で治療しやすいです。
2. 浸潤性膀胱がん:がんが膀胱の筋肉層や周辺組織に広がっているタイプ。進行度が
高く、治療が難しい場合があります。
3. 上皮内がん:がんが膀胱粘膜の下に広がる段階で、まだ深部には浸潤していない状
態。早期治療で高い成功率が期待できます。
バナナ先生: 次に、膀胱がんの主な症状についてです。膀胱がんは他のがんに比べて早期
に症状が現れやすい特徴があります。
1. 血尿(けつにょう):最も一般的な症状で、膀胱がんの約80%の患者さんが経験し
ます。血尿には「肉眼的血尿」と「顕微鏡的血尿」の2種類があります。肉眼的血
尿は尿が赤く変色し、排尿時に血の塊が出ることも。顕微鏡的血尿は尿検査でしか
確認できません。どちらの場合も、自己判断せずに医師の診察を受けることが重要
です。
2. 頻尿(ひんにょう):尿意が頻繁に感じられる症状です。膀胱の容量が減少し、少
量の尿でも排尿を促します。他の膀胱疾患や心因性の要因でも起こり得ますので、
早めの受診が推奨されます。
3. 排尿時の痛み:排尿時に痛みや灼熱感を伴うことがあります。これはがんが膀胱の
筋層に浸潤している場合に見られます。
4. 残尿感(ざんにょうかん):排尿後も尿が残っている感じがします。膀胱壁の硬化
や腫瘍の存在が原因です。
さらに、膀胱がんが進行すると、腰痛や体重減少、倦怠感などの症状も現れることがあり
ます。
バナナ先生: では、膀胱がんの診断方法についてお話しします。診断にはいくつかの検査
が組み合わされます。1. 尿検査:血尿の有無や尿中にがん細胞が混じっているかを調べます。尿潜血検査や
尿細胞診が行われます。
2. 膀胱鏡検査:膀胱鏡を尿道から挿入し、直接膀胱内を観察します。異常な部分を確
認し、必要に応じて組織を採取します。
3. 画像検査:CTやMRI検査を行い、がんの広がりや転移の有無を確認します。
4. 超音波検査:非侵襲的に膀胱の形状や腫瘍の有無を確認します。
バナナ先生: 次に、膀胱がんの治療法についてです。治療はがんの進行度や患者さんの全
身状態に応じて選択されます。
1. 外科手術:
◦ 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT):早期の表在性膀胱がんに対して行わ
れます。
◦ 膀胱全摘除術:がんが膀胱の筋層に浸潤している場合や複数の腫瘍が存在す
る場合に行われます。ロボット手術が一般的で、術後の回復が早いというメ
リットがあります。
2. 化学療法:抗がん剤を用いてがん細胞を抑制します。術前や術後に行われることが
多いです。
3. 放射線療法:放射線を用いてがん細胞を破壊します。補助療法や緩和療法として使
用されます。
4. 免疫療法:患者さん自身の免疫系を活性化してがん細胞を攻撃します。BCG療法が
代表的です。
バナナ先生: 膀胱がんの予防方法についても重要です。以下のポイントに注意しましょ
う。
1. 禁煙:喫煙は膀胱がんの主要なリスク因子です。禁煙することでリスクを大幅に低
減できます。
2. 職業上の注意:化学物質に曝露される職場では、防護具の着用や安全対策を徹底し
ましょう。
3. 健康的な生活習慣:バランスの取れた食事や適度な運動で免疫力を高めましょう。
特に果物や野菜を多く摂ることが重要です。
4. 定期的な検診:特にリスクの高い方は、定期的に尿検査や膀胱鏡検査を受けること
で早期発見が可能です。5. 慢性炎症の管理:膀胱炎などの慢性炎症を適切に管理することで、がんの発生リス
クを低減します。
バナナ先生: 膀胱がんは再発のリスクが高いため、術後のフォローアップが欠かせませ
ん。定期的な検査や生活習慣の改善、医師との連携を通じて再発防止に努めましょう。
バナナ先生: 最後に、著名な俳優・小倉智昭さんのケーススタディをご紹介します。小倉
さんは膀胱がんとの闘病生活を公表し、早期治療の重要性を強調されました。彼は男性機
能の維持を望みつつも、適切な治療を選択することで命を守ることの大切さを教えてくれ
ました。治療選択の際には、性機能に関する不安も医師に遠慮なく相談することが重要で
す。近年の医療技術の進歩により、治療後の生活の質を向上させる方法も増えています。
バナナ先生: まとめとして、膀胱がんは早期発見と適切な治療が予後を大きく左右しま
す。血尿や頻尿などの初期症状に気づいたら、迷わず泌尿器科を受診しましょう。また、
禁煙や健康的な生活習慣の維持、定期的な検診を通じて予防策を講じることが非常に重要
です。
皆さんの健康を守るために、今日の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。ご質問やご
相談がございましたら、ぜひ専門の医療機関にお問い合わせください。
それでは、今日はこの辺で。皆さんの健康と幸せをバナナ先生が応援しています!ハッ
ピーラジオ、またお会いしましょう!
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