第93回 前立腺癌は放置しても大丈夫なの?

こんにちは!バナナ先生こと、くぼたクリニック松戸五香の院長で泌尿器科専門医の窪田
徹矢です!今日は「バナナ先生のハッピーラジオ」にご招待いただきありがとうございま
す!健康情報を楽しくお届けするこのラジオ、今回は「前立腺がんは放置しても大丈夫な
の?」をテーマにお話しします。
このラジオを聴いているあなたやご家族、大切な方が、少しでも健康でハッピーな毎日を
過ごせるように、ぜひ最後までお付き合いください!
前立腺がん、放置しても大丈夫?
前立腺がんは、実は日本で男性が最も多く診断されるがん(罹患率第1位)です。特に50
歳以上でリスクが高まるのですが、「進行が遅いから放置しても大丈夫」と思われること
も多いんです。でもここでバナナ先生から大事なメッセージ!
「放置しても大丈夫なケースはありません!」
前立腺がんには、放置すると次のようなリスクがあります:
放置が招くリスク

  1. 転移のリスク
     骨やリンパ節に転移すると、激しい痛みや骨折、さらには下半身麻痺を引き起こ
    すこともあります。
  2. 生活の質(QOL)の低下
     排尿困難や慢性的な疲労、不安など、日常生活に大きな影響が出ることがありま
    す。
  3. 高悪性度がんの見逃し
     進行が速いタイプのがんは、治療が遅れると短期間で転移が広がる可能性があり
    ます。
  4. 診断が遅れるリスク
     初期段階では症状が出にくいため、定期的な検診を受けない限り見逃される可能
    性があります。
    こうしたリスクを避けるためには、早期発見が何よりも重要です!
    PSA検診で早期発見を!
    ここで登場するのが「PSA検診」。この検査は血液検査だけで簡単に行え、前立腺がんの
    早期発見に大いに役立ちます。
    PSA検診のメリット:
  5. 早期発見で治療の選択肢が増える
     初期段階で発見すれば、治療の選択肢が広がり、生存率も大幅に向上します。
  6. 簡単・安全
     採血だけで済むので痛みもなく、健康診断にオプションとして追加できます。
  7. 死亡率の低下
     定期的なPSA検診を受けることで、前立腺がんによる死亡率が20~30%低下する
    と報告されています。
    50歳以上の男性、特に家族に前立腺がんの方がいる場合はぜひ検討してみてくださいね!
    健康的な生活習慣で予防!
    さらに、前立腺がんのリスクを減らすためには日常生活の工夫も大切です。例えば:
  • 食生活の改善
     トマト(リコピン)、ブロッコリー(スルフォラファン)、大豆製品(イソフラ
    ボン)などを積極的に摂りましょう。特に、加熱したトマトはおすすめ!
  • 運動習慣の確立
     週150分以上のウォーキングやジョギング、週2回の筋トレが効果的です。
  • 禁煙と適切な飲酒
     タバコをやめて、アルコールは控えめに。ビールなら1日500ml以下、日本酒なら
    1合程度が目安です。
  • 定期的な検診
     50歳以上の方は、年1回のPSA検診をぜひ受けてください。
    バナナ先生からのメッセージ
    「前立腺がんは進行が遅いから大丈夫」というのは間違いです!早期発見と治療が、健康
    でハッピーな毎日を守る鍵です。泌尿器科医として、皆さんの健康を全力でサポートしま
    すので、不安なことがあればいつでも相談してください。
    最後までお聴きいただきありがとうございました!次回もバナナ先生がハッピーで役立つ
    健康情報をお届けします。それではまたお会いしましょう!ハッピーデイを!