バナナ先生のハッピーラジオ 第35回【松戸市でPSA健診始まる!前立腺特集!】

【射精に影響しない!低侵襲最新前立腺手術 ウロリフトとは?!】

皆さん前立腺肥大症の方には手術治療があることを知ってらっしゃる方は多いと思います。

今までは前立腺肥大症の肥大を電気メスで削る TUR-P(経尿道的前立腺切除術)やHolep、

PVP(前立腺レーザー手術)が手術療法として主流です。

特に若くて元気な方は薬物療法で効果が乏しい場合は 手術加療で改善することが多いです。

しかし手術が困難な方はなかなか手術ができず 一生涯尿道バルーンを留置せざるおえないことも 多々考えられました。

また血液サラサラのお薬などを飲んでいて 手術が困難な方もいらっしゃると思います。

今までそのような方には 尿道ステントというのを挿入するという 方法がされていましたが

ステントの場合は 6ヶ月−1年でステントを交換しなければいけない状況でした。

しかし今回2022年4月から 経尿道的前立腺吊り上げ術(ウロリフト)が 保険適応となりました。

これは前立腺の中にワイヤーみたいのものを 永久的に埋め込むことによって

前立腺肥大 による尿道の狭さを解消する方法です。 手術といっても

内視鏡があれば手術が可能なので 日帰りでも手術も可能で、麻酔も局所麻酔

(医療機関によります) でできるメリットがあります。

当院でも今後施行予定ですが 現在は連携病院での手術が可能となっております。

もしご要望がある場合はお気軽にご相談いただければと思います。

【大注目の前立腺の新手術ウロリフトの3つのメリットとは?】

今年4月から保険適応された前立腺肥大症の手術ウロリフトの 3つのメリットについて解説します。

1)血液さらさらのお薬飲んでても大丈夫 従来の前立腺肥大症の手術は前立腺を削ったり、くり抜いたりすることで出血を伴うので血液サラサラのお薬を休薬などする必要がありましたがこの手術は前立腺をワイヤーで持ち上げるだけなので出血が少なく 血液サラサラのお薬の休薬がなくても手術可能です

2)麻酔が困難な方でも大丈夫 全身状態の関係で手術での麻酔ができない方でも、この手術は 侵襲が少ないので尿道からの局所麻酔のみで手術が可能ですので 安心して手術することができます。

3)性機能や射精の問題も心配いらない 前立腺の手術は合併症として精液が出なくなったり、性機能障害が 起こる可能性がありますが、この手術ではその合併症が起こる可能性が ほとんどない手術です。

【今までの手術より優れているの?】 では全てこの手術の方が優れているのかといえば

もちろん物理的に前立腺肥大の一部を除去するような手術の方が

術後の排尿状態の改善率は高いです。しかし麻酔による手術が 困難な方や

合併症が不安な方はウロリフトを検討しても良いのではないでしょうか?

 

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