手足口病について
オープニング: こんにちは、バナナ先生のハッピーラジオへようこそ!本日は、手足口病についてお話しします。
これからの季節に増えてくるこのウイルス感染症について、その特徴、症状、予防法、そして治療法について詳しく解説していきます。どうぞお付き合いください。
イントロダクション: さて、手足口病とは一体どんな病気なのでしょうか?手足口病は、主に手、足、そして口の中や周りに発疹や水ぶくれが現れる感染症です。突然、手や足にブツブツができて、のどもヒリヒリと痛むような症状が現れたら驚きますよね。特に夏になると増えてくるこの病気について、今日は詳しく見ていきましょう。
セグメント1: 手足口病とは?
手足口病とは、主にエンテロウイルス科に属するウイルスによって引き起こされる病気です。手足口病の名前は、その名の通り、手と足と口に症状が現れることから名付けられました。一般的には5歳以下の子どもに多く見られ、7月ごろをピークに流行します。
セグメント2: 手足口病の原因や感染経路は?
手足口病の主な原因となるウイルスは、コクサッキーウイルスA16、コクサッキーウイルスA6、そしてエンテロウイルス71などがあります。これらのウイルスは、以下のような感染経路を通じて感染します。
飛沫感染:
感染者の鼻や喉の分泌物が咳やくしゃみを通して広がります。
接触感染:
水疱やかさぶたからの液体に触れることで感染します。
糞便-経口感染:
ウイルスが糞便を介して広がります。 手足口病にかかった人は、特に病気になってから最初の1週間が最も伝染性が高く、症状が消えた後も2週間から4週間は便中にウイルスが存在しているため、注意が必要です。
セグメント3: 手足口病の子供の症状は?
手足口病は主に5歳以下の子供に多く見られます。通常、ウイルスに感染してから3-5日で症状が現れます。
一般的な症状としては次のようになります。
発熱: 病気の初期段階で発熱が現れることが一般的です。
喉の痛み: 喉が痛く、悪寒やだるさを感じることがあります。
口内炎: 口の中に痛みを伴う口腔内病変が出ることがあります。
皮膚の発疹: 手のひらや足の裏を中心に、水ぶくれを伴う発疹が現れます。
発疹は腕、足(ひざ)、お尻、腹部、背中や頭の後ろの方にも広がることがあります。
これらの症状は通常、7~10日で自然に治ります。ただし、個々の子供によって症状の程度や期間は異なることがあります。
セグメント4: 大人の手足口病の症状は?
大人も子供と同様に、3~5日の潜伏期間を経て次のような症状が現れます。
発熱 のどの痛み 手足を中心とした発疹
口内炎 では、大人の手足口病のどの点が子供と異なるのでしょうか?
① 大人の手足口病の方が、発疹による痛みが強く出やすい: 手のひらや足の裏に硬い小石が入っているかのような感覚で、踏みしめると激痛が走ることがあります。診療の実感では、約6割が強い痛みを訴えます。
② 発疹が少ない方で、のどの痛みがつらい方も: 手足の発疹が少ない場合でも、のどの痛みが強いケースがあります。こうした場合は発熱も高く、食事を摂るのが困難なことがあります。
③ 繰り返し発症する可能性がある: 手足口病の原因ウイルスは複数あり、一度かかったからといって免疫がつくわけではありません。再度感染する可能性があります。
セグメント5: 手足口病はしばしば「重い症状」になることがあります
手足口病は、重症化することもあります。具体的には「髄膜炎」「小脳失調症」「脳炎」といった中枢神経系の合併症や、「心筋炎」「神経原性肺水腫」「急性弛緩性麻痺」などが引き起こされることがあります。
重症化の兆候が見られた場合は、以下の症状に注意してください。
高熱が出る 発熱が2日以上続く 嘔吐する 頭を痛がる 視線が合わない 呼びかけに答えない 呼吸が速くて息苦しそう 水分が取れずにおしっこがでない ぐったりとしている
こうした症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。
セグメント6: 手足口病の治療や薬は?
手足口病には特効薬はありませんが、症状に合わせた対症療法が行われます。
鎮痛薬・解熱薬: アセトアミノフェンやイブプロフェンが使用されます。
かゆみを抑える薬: 抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。
炎症を抑える塗り薬: 手足の皮疹に対して使用されます。
特に大人の手足口病は、子供よりも強い症状が出やすい傾向にあるため、強めの薬が必要になることがあります。
セグメント7: 手足口病の出勤停止期間は?
手足口病には出勤停止期間は特に定められていません。インフルエンザやコロナウイルス感染症のように、何日間休まなければならないという規定はありません。
しかし、全身状態が安定し、発熱がなく、口腔内の症状が軽減している場合は登校や出勤が可能です。 セグメント8: 手足口病の予防法は? 手足口病の予防策についても触れておきましょう。
① 手洗いの徹底: 外出後、トイレ使用後、食事前には必ず手を洗いましょう。石鹸を使って念入りに洗い、水道水で十分にすすぎ、清潔なタオルで手を拭きましょう。
② うがいを徹底する: 外出先から帰宅した後や人混みにいた後は、うがいを行いましょう。
③ 個人用品の共有を避ける: 歯ブラシやタオル、食器などは個別に使い分け、清潔に保ちましょう。
④ 環境の清潔を保つ: 定期的な清掃や消毒を行い、家や職場の環境を清潔に保ちましょう。
⑤ 病気の人との接触を避ける: 手足口病が流行している場合や、周囲に感染者がいる場合は、感染リスクを減らすために接触を避けましょう。
まとめ: 手足口病について、今日は詳しくお話ししました。大人も子供もかかる可能性があり、特に予防が重要です。
手洗いやうがいを徹底し、環境を清潔に保ちましょう。
バナナ先生のハッピーラジオをお聞きいただき、ありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!
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