第84回【放置してはいけない帯状疱疹について】

帯状疱疹について 皆さん、こんにちは!窪田徹矢です。

この番組で、放置してはいけない帯状疱疹について、詳しくお話ししていきたいと思います。

帯状疱疹でしてはいけないこと5選も含め、皆さんにとって非常に有益な情報をお届けしますので、ぜひ最後までお聞きいただければと思います。

まず、帯状疱疹とはどのような病気なのか、その基本的な情報からお話しします。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる病気です。

このウイルスは、多くの人が子供の頃に水疱瘡として感染し、その後、体内の神経節に潜伏する特性があります。そして、ある日、何らかのきっかけで再活性化し、帯状疱疹として現れるのです。

この病気の特徴として、通常、体の片側に限定して、痛みを伴う赤い発疹や水膨れが帯状に現れることが挙げられます。

なぜ帯状かというと、このウイルスが神経に沿って再活性化するため、神経の分布に従って症状が出るからです。

では、具体的にどのような症状があるのか、さらに詳しく見ていきましょう。

帯状疱疹の最初の兆候は、特定の部位に感じる違和感や痛みです。

これは「前駆症状」と呼ばれ、発疹が現れる前の1〜3日前から始まることが多いです。

この時点では、まだ発疹は見えませんが、チクチクしたり、焼けるような感じがすることがあります。

その後、痛みを感じていた部位に、赤い発疹が現れます。この発疹は数日のうちに小さな水膨れに変わり、これが帯状に広がります。

この水膨れは非常に痛みを伴い、触れるだけでも激しい痛みがあることが特徴です。

また、発疹が出る部位は体の片側に限られ、背中、腹部、胸、顔などに多く見られます。

帯状疱疹に伴う痛みは、非常に強いことがあり、特に夜間に悪化することがあります。

この痛みは神経痛であり、発疹が治った後も痛みが数週間から数ヶ月続くことがあります。

これを「帯状疱疹後神経痛」と呼びます。

 

次に、帯状疱疹の検査と診断方法について触れたいと思います。

帯状疱疹の診断は主に視診で行われます。医師は発疹の形態や分布を観察して診断することが多いです。

帯状疱疹はその特有の帯状の発疹を呈するため、視診での診断が比較的容易です。

ただし、特に疑わしいケースや重症の場合には、さらに詳細な検査が必要となります。

必要に応じて行われる検査には、血液検査があります。

これによって、抗体の有無を調べ、ウイルスの存在を確認することがあります。

また、水膨れの液を採取してウイルスを直接確認することもあります。

これには「デルマクイック」という検査が使用され、10分で結果が出るため、迅速に診断を下すことが可能です。

帯状疱疹の治療についても重要なポイントがあります。

帯状疱疹の治療は、早期に行うほど効果的です。治療の主な目的は、ウイルスの増殖を抑え、症状の重篤化や神経痛の発症を防ぐことにあります。そのため、抗ウイルス薬が広く使用されています。

代表的なものにアシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどがあります。

これらの薬は、発症後72時間以内に治療を開始することで、最も効果が期待できます。

痛みの管理には、鎮痛薬や抗炎症薬が処方されることがあります。

また、帯状疱疹後神経痛の場合には、特定の抗うつ薬や神経ブロック注射も使用されることがあります。

 

さて、最後に「帯状疱疹でしてはいけないこと5選」について具体的に解説します。これらは帯状疱疹の症状を悪化させる可能性があるため、絶対に避けるべき行動です。 では、帯状疱疹でしてはいけない具体的な行動5選について詳しく解説していきます。これらの行動は症状を悪化させるリスクがあるため、帯状疱疹に罹患した際は特に注意が必要です。 適切な医療相談をせずに民間療法や自己判断で治療すること: 帯状疱疹にかかった際、痛みを和らげたり早期に回復したい一心で、インターネットや知人から聞いた民間療法に頼ることがあります。しかし、これらの方法は科学的根拠に基づいていない場合が多く、場合によっては症状を悪化させることがあります。例えば、特定のハーブやオイルを使った治療は、皮膚の刺激となり、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。帯状疱疹は適切な医療介入が必要な病気ですので、医師の診断と指導のもとで治療を行うべきです。 ストレスを軽視すること: ストレスは帯状疱疹の発症や症状の悪化に大きく関与します。ストレスが多い生活を送っていると、免疫機能が低下し、ウイルスが再活性化しやすくなります。日常生活でのストレス管理を怠ると、回復が遅れるだけでなく、痛みが増すこともあります。リラクゼーション法(瞑想、ヨガ、深呼吸など)を取り入れ、積極的にストレスを解消し、心身をリラックスさせることが重要です。 患部を清潔に保たず、不衛生な状態で放置すること: 帯状疱疹による発疹や水膨れは、非常に感染しやすい状態にあります。患部が不衛生な状態で放置されると、細菌感染を引き起こし、症状が悪化する可能性があります。特に発疹が顔や手など露出する部位にある場合は、日常生活での衛生管理に特に注意が必要です。患部は毎日優しく洗い、清潔なタオルで拭くことが推奨されます。 日光に当たりすぎること: 帯状疱疹の発疹が出ている間は、過度に日光に当たることを避けるべきです。紫外線は皮膚に刺激を与え、症状を悪化させる可能性があります。また、日焼けは皮膚を乾燥させ、痛みを増すことがあります。外出する際は、患部を衣類で覆うか、日焼け止めを使用して紫外線から保護するようにしましょう。特に夏の強い日差しには注意が必要です。

 

帯状疱疹の症状を放置し、十分な休息を取らないこと: 帯状疱疹は免疫力の低下が原因で発症するため、発症中は身体が休息を必要としています。症状が出ている間に無理をして活動を続けると、症状が悪化し、回復が遅れる可能性があります。特に痛みが強い場合や発疹が広がっている場合は、十分な休息を取り、身体を休めることが重要です。仕事や家事などのスケジュールを調整し、しっかりと休む時間を確保するよう心がけましょう。 以上が帯状疱疹でしてはいけないことの5選です。これらの行動を避け、適切なケアと治療を行うことで、帯状疱疹の回復を早めることができます。もし帯状疱疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診し、専門的な治療を受けてください。今日はこの「バナナ先生のハッピーラジオ」でお話させていただきました。皆さんの健康を守るために、これからも役立つ情報をお届けしていきたいと思います。ありがとうございました!

 

H-20240706